広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    サンフレッチェ広島社長に就任 / 仙田 信吾 氏
    NEWSな人
    昨年秋の叙勲で旭日小綬章 監査のみならず判断材料を示す / 公認会計士石橋三千男事務所 石橋 三千男 代表
    祭壇にIT技術利用 葬儀の多様化へ対応 / 大田葬祭 大田 由孝 社長
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コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
エージラウンド達成

池田晃治会頭が初参戦し、昨年12月14日、広島カンツリー倶楽部八本松コースで広島商議所の第1回議員ゴルフ大会があった。結果は、
優 勝 高橋正光(88−71)
準優勝 橋本 満(89−71)
3 位 中村成朗(101−75)
 萬国製針会長の高橋さん(82)が見事、深山会頭時代の会頭杯取り切り選と、池田会頭になって初の会頭杯の2つを掌中にした。併せてベストグロスは立派というほかない。なお池田会頭はブービー賞。大会を盛り上げた。
 さて、3位と健闘した中村角の中村会長(80)の話。昨年1〜12月に年齢を大きく上回る89回のラウンドをこなし、一昨年に続いてエージラウンド回数を達成した。かつては自分の年齢以下のスコアで18ホールを回るエージシュートを念願していたが、近年はスコアより、年齢以上をこなすエージラウンド回数に目標を変更。
「こうしてゴルフを堪能できる健康にこそ感謝しようと考え方を改めたのです」
 暑さ、寒さなどはものともせず黙々と歩き、特有のスイングを貫く。40代から始めた毎日の縄跳びは今も欠かさない。エージラウンドは若いときに楽々達成できるが、やがてはそれが並大抵ではなく、同世代の誰からも尊敬されるようになる。日頃の健康管理の証といえよう。
「大学を出て、わが社に入るやいなや、おやじ(創業者の角太郎氏)の運転手役としてゴルフ場へ送り迎えするうちに、お前もやったらどうかと命令が下り、引きずり込まれたのがきっかけ。それで伝説のアマチュアゴルファー、中部銀次郎さんにお会いする機会に恵まれた。当時、大洋漁業(現マルハニチロ)の中部利三郎副社長と、三男坊の銀次郎さんら子息3人を合わせた4人のハンディを足してもシングルの腕前。何しろ中部家ではゴルフ道なのです。ハーフタイムにビールなんてもってのほか。ゴルフ場にゴミが落ちていれば黙って拾う。ボールはあるがままとし、ノータッチ。そうしたマナー、姿勢は威厳にあふれ、感銘を受けた。とても足元にも及ばないが、ときに銀次郎さんの後姿を思い浮かべ、襟を正している。私にとって生涯の大きな出会いでした」
 1984年に45歳で社長に就任。社是に「継続は力なり」と掲げた。食品卸の利幅は薄い。業界動向や自社営業を徹底的に分析し、業務用を主力に冷凍・冷蔵商品の扱いを増やすなど、生き残りを懸けた改革を断行。一方で、取引先に役立つ地道な営業に徹し、2019年3月期決算で売り上げ270億円を計上。総合食品卸では県内トップクラスの地歩を築く。
 ゴルフもとことん。30代でハンディキャップはシングルに到達。ホールインワンも2回達成している。
「素晴らしいゴルフ仲間に恵まれた。エージシュート達成の浜脇整形外科病院会長の浜脇純一さん(80)、石崎本店元社長の白井隆康さん(82)、高橋正光さんらとよくラウンドしている。みなさん若々しく負けてはおられません」
 万事徹底。中村会長に何事もおろそかにするところがない。社業はむろんのこと、愛してやまないゴルフを通して生き方を磨いてこられたのだろう。今年は81回以上のラウンドを目指す。

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